ども!管理人です。
ギャンブル依存症の夫や家族と接する上で、最も辛いことって
嘘をつかれること
ですよね。
私もそうでした。
いちばん身近な家族に対して常に
「嘘をついてるんじゃないか?」「また裏切ってるんじゃないか?」
そんな目を向けるのって、ほんと疲れるんですよ…。
ギャンブル依存症の症状として、「嘘をつく」って標準装備なので、まあ常に嘘をついているって感じです。
でも嘘をつかれる方はと言うと、その度に精神が疲弊してぼろぼろになっていきます。
ギャンブルに行かないように、時間やお金を管理するだけでも疲れるのに、さらに嘘を疲れると、追い打ちをかけられるように追い詰められるんですよね。
そんな夫の嘘に疲れている人必見!
ギャンブル依存症の虚言や嘘への対処法です。
ギャンブル依存症の夫はなぜ嘘をつくの?
まずはなぜギャンブル依存症の人は嘘をつくか…ですよね。
「もう家族を悲しませたくないから、一生ギャンブルはしない。」
「借金もコツコツ返してくから、信じて。」
そんな約束をしてくれても実は嘘だった…そんな経験を家族の方は何度もしてますよね。
破るくらいなら約束なんてしないでほしい!そう思うのに、なぜかギャンブル依存症の人って約束をします。
さらに「借金はもうないよ。」って言ってたのに、実は別の金融業者に借金をしてたとか…。
「なんでちゃんと言ってくれないの?!」ってイライラしますよね。
でもコレって、どちらも実は自然なことなんです。
その理由はをご紹介しますね。
ギャンブル依存症の人の気分の浮き沈み
人って誰でも気分のムラがありますよね。
調子のいいときと悪い時がありますが、女性だと生理の時なんかを思い浮かべるとわかりやすいと思います。
それで、ギャンブル依存症の人が家族にギャンブルしていることがバレたときや、借金の告白をしている時。
そんなときって、ある意味本人は、嘘がバレてホッとしてるんです。
人間って隠し事をしてるときは、「いつバレるかな?」ってビクビクして、非常にストレスが溜まるんですよ。
でもそのストレスを一気に出せるので、ホッとして一時的に聖人君子みたいになるんですね。
その状態になると、ほぼまともな人間に戻ってるので、一番優先したい気持ちは
- 家族を悲しませたくない
- もうギャンブルはしたくない
この2つになるんです。
だから、家族のために約束をするんです。
でもね、人間はいつまでも同じ気分でいられません。
気分が悪くなることも当然あって、仕事のストレス、家族とのちょっとした行き違い、通勤電車の中でのちょっとしたトラブル…そんな些細なことで気分はすぐに下ります。
そんな時にちらっと浮かぶ「ギャンブル」
ギャンブル依存症の人は、ギャンブルをしている時にドーパミンがドバドバ分泌されるので、一時的にでも気分が良くなります。
気持ちが落ち込んだときなどは特に、その気分の良さを味わいたくて、やっぱりまたやりたくなる。
しかも悪いことに、依存症の人はドーパミンが分泌されすぎちゃって、ギャンブル以外のことは楽しいと感じにくくなっちゃうんですね。
普段から「ギャンブルしたい」という気持ちを抑え込んでますから、ストレスは常にマックスに近い状態と思っておくといいと思います。
だから少しのストレスにも耐えきれずに、約束を破ってギャンブルにいっちゃうんですね。
嘘をつくのは自分を守るため
借金の総額を嘘をついていた
今日はギャンブルに行ってないって言ってたのに、実は行っていた
こんなすぐバレるような嘘をつく理由。
それは夫が自己防衛をしてるからです。
子どもを考えるとよく分かると思いますが、親にきつく問い詰められると、はぐらかそうとしたり、悪いことをしちゃっても黙ってたりしますよね。
これは極端に言うと、「自分の命の危機!」というようなものを感じて、生物として自然と自己防衛をしちゃうからなんです。
本能に近いといいますか…。
妻が苦しむ姿、悲しむ姿、怒る姿…それは誰でも見たくないと思います。
だから反射的に嘘を言ってしまうのです。
「その嘘によって、後々の状況が悪くなる」という見通しは、残念ながら子供と一緒で立てることはできません。
「何でもいいから、もう隠してることを全部言ってよ!!!」
そう問い詰めれば詰めるほど、夫は追い詰められる気がして、無意識に身を守ってしまうのです。
責めると嘘がひどくなって被害妄想をもつことも
これもギャンブル依存症で嘘をつく人の防衛反応なのですが、
「嘘をつく=自分にとっては正当な理由がある」
と無意識に思い込んで、段々と嘘を付くことに罪悪感を持たなくなるんです。
先述したように、「自分の危機を回避する」というのは、ギャンブル依存症本人にとっては最優先にしたいこと。
だから、自分の危機を回避するためには平気で嘘をつくようになります。
ギャンブル依存症とは言え、家族に責められ続けるのは、精神的にかなり追い詰められます。
「自分もやめたいのにやめられない…」
そんな状態なので、責められ過ぎるとそんな自分を受け止められなくて、過度に自己防衛に走っちゃうんですね。
つまり、
- 責め続ける妻=加害者
- やめようと頑張っている自分=被害者
極端に言うと、そんな図式さえ構築しちゃうんです。
「何を理不尽な…私の方が辛い目に合いながら、こんなにも支えているのに…!」
支えている妻側から見ると、そう感じると思いますが、夫は自分の安全を一番優先にします。
でもこれは人間なら誰しも、いいえ生物なら当然のことなのです。
自分を被害者にして、妻を加害者にしないと、精神的に病んでしまったり、自分の気持を保てなくなるから、自分のことを脳内で無理矢理にでも正当化するのです。
管理人の元夫も、さんざんギャンブル依存症で家族に迷惑をかけてましたが、最後は私と子どもが負担になって、アッサリと切りました。
ただ、それでも当の本人は、「自分は良い父親。」「俺は一人になって自分の人生を生きる。」とかっこいいことのように言ってたので、脳内で見る自分の姿は、私から見る彼の姿とは全くベツモノなんだと思います。
ギャンブル依存症の夫の嘘は責めないほうがいい?
「じゃあギャンブル依存症の夫が嘘をついても、責めないほうがいいの??」
そう思いますよね。
確かに責める必要はありません。
なぜなら相手は無意識に「自分は正当な理由があって嘘をついてる」って思ってるので、責めたところでなんの効果もないんです。
またも管理人の例になりますが、管理人は夫のことは責めずに、どうしたらいいのか、一緒に考えるようにしてました。
でもね、結局は離婚って事になったのですが、管理人の「責めない」という態度ではまだ不十分だったんです。
これだと妻側が、「一方的に我慢する状態」
そのため、いつかは破綻が来ちゃうんですよ。
我慢はずっと続きませんし、どちらか一方が我慢するのは非常にアンバランスになってるからです。
じゃあ、嘘をつく夫にはどう接したらいいの??
「ギャンブル依存症の夫の嘘を責めるのはダメ、でも責めなくてもダメ…じゃあ一体どうしたらいいの?!」
そう思いますよね。
そう、ギャンブル依存症の夫は責める必要も無いし、かと言って、受け入れる必要もありません。
まずギャンブル依存症の夫と一緒にいるなら、
- 約束をしても無意味なことを自分で知っておく
- ルールを決める
- 自分の境界線を知っておく
この3つが大切になってきます。
ギャンブル依存症の夫と約束をしても無意味なことを知っておく
先程ご説明したとおり、ギャンブル依存症の夫は夫なりに正当な理由があって嘘をついています。
だから、約束が約束としての機能を果たしません。
つまり約束すること自体が無駄である、約束すると逆に妻側が苦しむことになります。
「約束したから守ってくれるはず。」と常識ある人間なら、誰でも思います。
約束したら信じたくなるんですよね。
でも、人の気分はコロコロ変わるものですし、ましてはギャンブル依存症という精神病を患っているわけですから、約束はするだけ無駄になります。
約束すると妻のほうがその約束に縛られて、
夫は約束を守っているか、それとも破ったのか
と疑心暗鬼になり、夫の行動の一つ一つが気になってしまいます。
しかも約束を破られたときに、
「また裏切られた…!!なんで??!」
と非常に落胆するので、むしろ約束は害でしかありません。
ルールを決める
約束はしませんが、ルールはしっかり決めておきましょう。
すなわち、
- 1ヶ月のお小遣い
- 借金の返済方法
- クレジットカードや身分証の管理
これらですね。
お小遣いはいっぺんに渡すのか、額はどのくらいにするのか、借金はどのように返済していくのか、クレカは妻が管理するとか、主にお金に関する諸々のことです。
夫がギャンブルでお金を使えば使うほど、生活費が無くなっていく…そんな状況になったら家庭が破綻してしまいます。
夫には管理能力が無くなっているので、ここは妻がある程度、管理する必要が出てきます。
そして夫がもしも1ヶ月のお小遣いをもらったその日に、すべてを使ってしまったとしても、一切お金は渡さないということです。
それでもしかしたら借金をしてしまうかもしれませんが、夫が自分名義で、しかもギャンブル目的でした借金は、離婚のときにも分割する必要はありません。
でも、夫の借金を妻が代わりに払って、生活費が無くなったから借金をした…という場合は、夫婦の借金になってしまうので、妻側にも支払い義務が生じてしまいます。
だから、しっかりとルールを決めて、そのルールは破らないようにするんですね。
少しでも破ると、夫は「また泣きつけばお金を出してもらえるかも」と味をシメますから、嘘をついてどんどんお金を出させようとします。
夫の嘘もひどくなるので、「何が何でもこれ以上は出さない。」ということを決めておきましょう。
自分の境界線を知っておく
最後は自分の境界線を知っておく…
ということです。
これは「これ以上のサポートはしませんよ」という境界線のことですね。
病気の家族を持つことは、病気じゃない家族にとって相当の負担になります。
むしろ妻側のストレスがマックス状態です。
だからサポートの限界を決めておかないと、気づいたら共倒れになってしまった…!ということにもなりかねません。
またいつまでも許していると、相手も「妻なら許してくれる。」と思って、依存心が出てきます。
もちろん家族はある程度依存しあっているのですが、ギャンブル依存症の場合は、共依存に非常になりやすいです。

その状態になると、妻側も正常な判断ができなくなって、いつの間にか自分を追い込んでいってしまいます。
もちろん自分のサポートの限界がどこなのか、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
サポートの限界が明日来るかもしれないし、数年後かもしれない。
だから、その限界が来る日を想定して、独り立ちできる準備もしておくんです。
準備をしておけば、夫がギャンブルをズルズル続けていても、それをズルズルと許す必要も無くなります。
結局妻も独り立ちができない状態だと、夫のギャンブルにストレスを感じながらも、離れることができなくなっちゃうんですね。
準備は時間もかかりますし、お金も貯めなくてはいけません。
だから、ギャンブル依存症の夫が「嘘をついてるのか、ついてないのか」そんなことを気にする暇が無くなるんです。
そしてもちろん夫にも、
「あなたがルールを守らなかったり、このままの状態が続くようなら、私も我サポートができなくなるから。」
ってことは伝えておきます。
ギャンブルを続けることも止めることも、夫の自由。でも、このまま続けて家族に迷惑をかけるなら、私は一緒にいられないから。
そのことをハッキリ教えておくんです。
それを聞いて、夫がどう行動するのかどう思うのかは、夫の自由です。
もしかしたら、管理人のようにある日突然、夫に切られることもあります。
そのことも想定して、準備をしておくということです。
夫に気持ちを向けるのではなく、自分の気持に向き合う
夫が嘘をついている、裏切っている
夫がまたギャンブルに行ってる
今月は行った、先月はいかなかった
こういったことをずっと気にしていると、いつの間にか夫の言動によって自分の気持が一喜一憂で振り回されてしまいます。
この状態だと、夫によって自分の幸せや不幸せが決まってしまうので、人生の主体性が自分では無くなってしまうんです。
あなたの人生のテーマは、「夫のギャンブル依存症が治るサポートをする」ってことではないですよね。(それが人生のテーマなら、全うしたほうがいいですが…)
でも、ルールを決めたり、自分の限界のために準備をしておけば、心にも余裕が出てきて人生に主体性も戻ってきます。
そうすると相手の嘘にも振り回されなくなるので、結果としてストレスも溜まりにくくなるんですよ。
妻がすべきことは、夫に目を向けるのではなく、自分の気持に目を向けることです。
自分が本当にしたいことはなにか、自分が幸せに感じることは何か、自分の本音はなんなのか。
自分の気持ちに目を向けた時、人生をどう生きたいのか段々と分かってくるようになりますよ。
もしも、夫の借金問題などに苦しんでいたら、先にそちらを解決してくださいね。
詳しくは下記の記事でご紹介しています。
