
・特別支援学級と特別支援教室の違いが分からない!
・子どもが発達障害だけど、どうしたらいいの?
今日はこんな方向けの記事です!
こんにちは!

子どもが二人共発達障害の管理人です。
ついでに私も怪しいですw
まあ、それはさておき…。
今回は東京都の話になりますが、他の県でももしかしたら当てはまるかもしれません。
特別支援学級と特別支援教室の違い。
自分の子どもはどちらに通わせたほうがいいのか。
この2つですね。
下記の記事でも、特別支援学級と特別支援教室について書いています。

ただ、こちらの記事だと、それぞれの特徴だけを書いているので、実際に通ってみてどうなのか?ということは言及してません。

うちは両方通った経験があること、
そして東京都の3つの区と市の小学校の現状について知ってること、
これらの経験から、「両方を利用してみて実際にどうだったのか?」を説明できます!
東京都のすべての市区町村に当てはまるわけではないですが、
子どもの通い先の一つの参考として、ご覧いただけると嬉しいです。
では、行ってみましょう!
※今回の特別支援学級、教室は、情緒障害を対象にしたものです。
特別支援学級と特別支援教室の違い
まず、簡単に特別支援学級と特別支援教室の違いです。
ただ、こちらの内容は、私の子どもが実際に通った小学校の実例です。
申込方法や指導内容は、小学校や地域によって多少変わるかもしれません。
そのことをご了承の上、御覧くださいね。
特別支援学級と特別支援教室の違い①在籍学級が違う
まず、在籍する学級が違います。
在籍学級 | |
特別支援学級(固定学級) | 特別支援学級在籍 |
特別支援教室 | 通常の学級に在籍 |
特別支援学級は固定学級です。
そのため、在籍は通常の学級ではありません。
通常の学級に通うこと無く、特別支援学級にずっと通うことができます。
一方特別支援教室は、通常の学級に在籍して、教室の時間になったら、通常学級から抜けて通う…というスタンスです。
特別支援学級と特別支援教室の違い②通い方に差がある
先述したように、特別支援教室は、毎日通常の学級に通います。
そして教室の時間になったら、通常学級の授業を抜けて、教室に行きます。
地域によって教室に通える時間の差があります。
私の住む地域では、一週間に2回、1時間ずつの合計2時間。
教室の時間は、先生と一対一、もしくは生徒が2~3人と、ほぼ個別指導です。
つまり、通常学級の学習+ちょっとしたサポート
という感じになります。
特別支援教室の通い方は、どの小学校でも基本的に変わりません。
よりサポートが必要な子は、1週間で3時間…といった少し時間が増えることもありますが、大きく変わることは無いようです。
一方の特別支援学級(固定学級)。
こちらは通常学級ではなく、固定学級に通います。
固定学級では、2~8人に一人の先生が付きます。
ただ、固定学級とは言っても、結構通い方には融通が利きます。
私の子どもが通う固定学級では、
- 固定学級所属だけど、ほとんど通常学級に通ってる子
- 音楽や体育などの時間だけ、通常学級に通ってる子
- すべての時間、固定学級に通っている子
- 固定学級に通ってるけど、学校行事には参加しない子
- 固定学級に、数時間だけ通っている子
- 不登校の子

かなりバラエティにとんでいますよね!
その子の特性に合わせた通い方をさせてくれるんです。
ただこれは、小学校や担任の先生によって変わってきます。
私の子どもが通う固定学級も、以前は
「なるべく通常学級に通わせる。」
というスタンスでした。
でもこの方針だと、我が子のような不登校児にはちょっとキツかったです。
情緒の固定学級は、まだ設置されている地区が少なく、さらに所属する先生も経験がない人が多いです。
そのため、先生や小学校の方針によって、融通の利き方が左右される…と思っていただいたほうがいいです。
特別支援学級と特別支援教室の違い③指導内容
ここが一番重要なところです。
特別支援学級と教室では、サポートの内容が変わります。
まず特別支援教室。
1週間に2時間だけですが、その子の特性に合わせた学習のサポートをしてくれます。
例えばうちの下の子の場合。
下の子は、書くことが苦手で、ひらがなとカタカナをよく間違えます。
でもこんな子に、「じゃあ他の子よりも、字の練習を沢山させよう!」というのは逆効果。
書くことが苦痛になって苦手意識を持ってしまいます。
特別支援教室では、そんな子に対しては、まずは線なぞりをさせてくれます。
グネグネの曲線をなぞったり、時には迷路をしたり。
言葉の成り立ちのお話を、してくれることもあります。
言葉や書くことについて、楽しく学ぶことで、いずれひらがなやカタカナを書くことも、苦痛じゃ無くなるんですね。
ちょっと時間はかかりますが、子どもが苦手意識を持つこと無く、克服できるようになります。
その他にも、体育が苦手な子。
そんな子にも、体の動かし方のコツや、ポイントをかいつまんで指導してくれます。
指導の時間が短いですが、個別対応なので、「その子が一体何が苦手で困っているのか」そこにフォーカスして、ピンポイントで教えてもらえるんです。
対して特別支援学級。
こちらの指導方法は、通常学級のミニ版…って思っていただくほうがいいかも。(もちろん小学校によっても変わります)
少人数制ですが、指導は基本的に教科書に沿った内容。
分からない子のために、基本はゆっくり目。
ただ、うちの子のように、「書くことが苦手だから、線なぞりから始める」といったその子に合わせた指導方法ではありません。
少人数とは言え、10人近い子どもを一人の先生が教えるので、そこまでの個別対応はできないんですね。
通い方の融通は利きやすいですが、学習指導はあまり期待できません💦
特別支援学級と特別支援教室の違い④申込先
いざ、特別支援学級や特別支援教室に通いたい!となったら、申込先が違いました。
申し込み先 | |
特別支援学級(固定学級) | 教育委員会(役所) |
特別支援教室 | 小学校 |
通常の学級に通ってたけど、特別支援学級に変えたい…。
という場合は、在籍が変わるので、「転学」になります。
転学するためには、お住いの役所の、教育委員会に「転学相談」をします。
転学相談後は、揃える書類も多く、
特別支援学級の見学⇒体験⇒委員会での審議
と、何段階もあるので、実際に通えるまでには数ヶ月かかりました。
特別支援学級への転学相談の申込みについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

対して特別支援教室は、通常学級の担任の先生に相談します。
特別支援教室を利用する場合、学校側が教育委員会に書類を提出するので、保護者と教育委員会のやり取りはありませんでした。
うちはウィスクなどの書類がそろっていたので、先生のはからいで、相談してから二週間後には特別支援教室の体験学習に参加することができました。
教育委員会に行く必要のない特別支援教室のほうが、申込みから利用までが早かったです。
特別支援学級と特別支援教室はどちらかにしか通えない!
ここが一番のネックですが、特別支援教室と特別支援学級は、どちらかしか通えません!
特別支援学級(固定学級)に通いながら、苦手のサポートのために特別支援教室に通わせたいのになぁ…(´;ω;`)
特別支援学級では、なかなか苦手のサポートはしてもらえないので、子どものコンプレックスが大きくなっちゃうです。
かといって、感覚過敏が強いので、大人数の通常学級での学習が難しい。
ただ、通常学級⇒特別支援学級(固定学級)に転学した後、再び
特別支援学級(固定学級)⇒通常学級へと戻ることもできます。
特別支援学級に転学したからと言って、もう通常学級には戻れないってことではないので、ご安心ください。(ただ、こちらも自治体の教育委員会に確認してみてくださいね)
じゃあ特別支援学級と特別支援教室、どちらに通わせたらいいの?

特別支援学級と特別支援教室の違いはなんとなく分かったけど、実際はどちらに通わせたらいいの??
これが一番の問題ですよね。
答えは、「子どもに合った方に通わせる」です!
通常学級には通えるんだけど、学習面で苦手なことがある…と言う子は、特別支援教室のほうがいいかもしれません。
逆に聴覚過敏がひどいから、大人数の通常学級よりも、少人数の教室で学びたい…と言う子は、特別支援学級のほうがいいかもしれません。
また、学習のコツさえ分かれば、通常の学級でも問題なく通えるようになる…という子もいます。
感覚過敏がひどい子や、先生の怒鳴り声が苦手なこの場合は、落ち着いた環境の方を好みますよね。
その子の特性を見て、本人と話し合って決めてあげることが一番です。
とはいえ、先生や学級によって、実際に通わせてみないとわからないというのが現状。
そのためおすすめなのは、
まずは特別支援教室に通わせてみて、様子を見る
という方法です。
正直、特別支援教室の一週間に二時間という時間は少ないと思います。(でも個別指導なので、これが限界みたい)
でも、その子の苦手をサポートする指導をピンポイントでしてくれるので、それだけで学校生活が楽になる子もいます。
特別支援学級は指導方法は通常の学級と変わりがないので、苦手な学習は苦手なままになっちゃう💦
指導方法は、特別支援教室に軍配が上がります。
特別支援学級に通わせるほうが、時間もかかるし申込みのハードルが高いので、もし迷っていたら、まずは特別支援教室に通ってみることをおすすめします。
とは言え、地域によっては、どちらも定員オーバーってこともあり得るので、早め早めに行動してみてください。
発達障害で困難を抱える子が、増えているんですね…。

